VPD、子供の予防接種、新生児の病気

在胎22週の赤ちゃんの生存率

2014年現在、新生児の生育限界は、
在胎22週以降とされていますが、
これは22週以降の赤ちゃんを全て積極的に蘇生する、治療する、
という意味ではなく、ケースバイケースで考えられています。

 

 

各施設によっても、考え方が異なります。

 

 

現状でも在胎22週の児の新生児死亡率は
50%〜60%ですから、
意見が割れるのにも頷けます。

 

 

私が以前勤務していたNICUでは、
在胎22週の児も可能な限り治療していく方針でした。

 

 

しかし一方で、私が現在勤務している病院の、
近隣のNICUでは、在胎23週以降でないと、
積極的な治療は行いません。

 

 

それはそれで構わないのですが、
ここでグレーゾーンが発生することになります。

 

 

在胎22週の児はどうするのか?
という問題です。

 

 

さらに問題なのは、近隣NICUはベッド状況によっては、
23週になるまで搬送を引き受けてくれないのです。

 

 

これにより、先日、院内にて在胎22週の児が産まれてしまったことが
ありました。子宮内感染、切迫早産で管理していましたが、
陣痛を抑えられず出産となってしまいました。

 

 

既に院内で出産となってしまった場合の方針については、
十分に説明し積極的な蘇生は行わないことで
理解を得ていましたので、出生後の流れには特に
トラブルはありませんでした。

 

 

ですが、こうした症例は、本来は新生児の専門施設、
NICUで診ていただきたいと痛切に感じました。
NICUにはそうした社会的責任があると思います。

 

 

ベッド状況、マンパワーの問題、
背後に抱える問題が複雑で簡単でないことは理解できますが、
非常にモヤモヤした感情の残る経験でした。

 

 

 

 

記事作成日:2014年7月8日

 

 

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