VPD、子供の予防接種、新生児の病気

ロタリックス(ロタウイルスワクチン)の価格

今日は2011年11月30日。
いよいよ明日から12月です。

 

 

冬季に流行する疾患の一つに、
ロタウイルスによる胃腸炎が挙げられます。

 

 

このウイルスは乳幼児の嘔吐・下痢をきたす原因として、
最も一般的なウイルスです。

 

 

2歳までにほとんどのお子さんが罹患します。
ロタウイルスによる胃腸炎にかかったお子さんの親であれば、
一晩中吐き続け、ぐったりし、水分を摂らせようにも、
少しでも何かあげれば吐いてしまう・・・
もうどうしたらいいの??
という辛いを思いをされた方も多いのではないでしょうか?

 

 

そのロタウイルスに対するワクチン(ロタリックス)が、
ついに日本でも販売開始されました。
経口投与のワクチンで、生ワクチンになります。

 

 

私の勤務する病院においても、
近日中に入れてもらう予定ですが、
ほんの少し導入を遅らせて他院の接種価格を参考にしてみたい、
という思いもありました。

 

 

おおむね13,000円に消費税で、
13,650円で設定している病院が多いようです。

 

 

このロタリックスですが、
だいたいどこの卸業者でも10,000円前後の
価格になるようで、ゆえにこうした高額設定になるのも
やむをえない状況のようです。

 

 

先日は、とあるメーリングリストで、
以下のような発言をされている先生もいました。

 

 

「公費負担になるまでは、できるだけ親の負担を
少なくするために、病院の儲けは一切なしで接種
できるようにしよう」

 

 

おそらくこの先生の勤務される病院では、
ロタリックスを接種しても病院の利益が一切出ない
状態なのだと思います。それでも、接種価格は12,000円強ですが。

 

 

利益を考えずに子供の健康に貢献しようという姿勢は
素晴らしいのでしょうが、私自身は全くこうした
考え方には納得できません。

 

 

小児科医の現在の困窮は、こうした経済観念を無視した
感覚がもたらしている側面も十二分にあると思うからです。

 

 

今後、さらにワクチンは開発され、これまで流行していた疾患、
例えば今回のロタリックス導入により胃腸炎の重症患者は
減少するでしょうし、病院受診をするまでもないという軽症患者が
増えることになり、一般的な小児科外来受診数は減少する可能性が
あります。

 

 

そうなると、病院を経営するうえではワクチン接種で利益を出さない、
ということはそのまま病院経営を圧迫する因子となりかねません。
それではそもそもの小児科医療を充実させていく方向性とは
そぐわない結果を招くことになるでしょう。

 

 

日本は予防接種においては、まだまだ後進国といえる状態です。
今後、さらなる充実と啓蒙が進んでいくでしょう。
そうした時に、ワクチン接種で利益を確保することは、
小児科としては当然の対処であると思います。

 

 

ただし、当然ながら他院よりも高い価格設定にはしません。
今回も、他院に合わせて13,000円に消費税の設定で行こうと思います。
本当に高額ですね・・・
ロタリックスは2回接種することになりますが、
1回に13,650円、本当に高額な値段だと思います。
しかし、十分に費用対効果のあるワクチンだとは思います。

 

 

 

記事作成日:2011年11月30日

 

 

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