VPD、子供の予防接種、新生児の病気

新生児一過性血小板減少症について

新生児一過性血小板減少症について 2010年6月28日

 

症例:●●ベビー 在胎38週 出生体重2622g Ap 10/10

 

母がITP、第1子は気胸を機に血小板減少が発見され、
第2子である患児も血小板減少を示した。
出生時の患児の血小板数は5.7万/ul。紫斑などの臨床症状はなし。
外注検査で生化学、CRP、凝固系も調べたが、
もちろん敗血症などの可能性はなく、
抗血小板抗体による一過性の血小板減少症だろうと考えられた。
採血時はやはり血液が止まりにくい印象はあった。

 

 

PAIgGとは・・・Platelet associated IgG=血小板表面IgGのこと。
検査方法はEIA。検査材料は保存加血液。判定まで2〜3日を要する。
血小板減少をきたす抗血小板抗体のうち、
血小板表面に結合しているIgGを測定する。
血小板数3万/ul以下の場合には2倍の血液量が必要。専用採血管2本。

 

 

PBIgGとは・・・抗血小板抗体。検査方法はMPHA。検査材料は血清。
判定まで3〜5日要する。血小板表面IgGとともに特発性血小板減少性紫斑病
で陽性。

 

 

濃厚血小板(platelet concentrate)を輸血する際は、
白血球除去フィルターを付けることが望ましい。
2010年6月28日現在、当院には白血球除去フィルターは置かれていない
ようなので、当院でのPC輸血は現実的ではない。
血小板輸血は、出血症状があれば血小板数に関係なく行うが、
出血症状がなければ教科書的には2〜3万以下になったら、と記載がある。
今回の患児は、日齢1時点で血小板数3.4万/ul。
非常に悩ましい状況である。

 

 

→※2010年6月28日、Yahoo検索で「血小板輸血」で検索したところ、
専門的なPDFファイルが上位表示されており、それによると、
「平成16年10月25日以降、成分採血由来濃厚血小板液は全て白血球除去液となっており、ベッドサイドでの白血球除去フィルターの使用は必要ない」
との記載あり。

 

 

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