VPD、子供の予防接種、新生児の病気

新生児の気胸と胎便塞栓

今日は2011年3月1日。
ついに3月となりました。
今年も既に6分の一が終了したことになります。
時間の流れは早いですね。

 

 

私が今勤務しているのは産科の病院です。
そこで新生児の診察をしています。
早産児も診ていますが、34週以降の児で、
呼吸器もないため重症の呼吸障害の児については
高次施設へ搬送しています。

 

 

元々NICUで勤務していましたし、
新生児を主に診てきましたから、
大方の疾患については判断がつきますが、
どこまで診るべきか、どこからは高次施設への搬送が
必要か悩む症例は時々あります。

 

 

そういった意味では、
今日はなかなか忙しい一日でした。

 

 

1例目。

 

 

昨日出生した児、正期産でしたが、
羊水混濁があり、出生直後から鼻翼呼吸を認め、
肺雑音も著名に聴取されていました。

 

 

今日の胸部エックス線写真で縦隔気腫がわかり、
胎便吸引症候群→気胸の可能性が高いです。
幸い肺雑音は軽減し、呼吸状態は改善傾向。
(器内酸素投与のみ)
経過を見れそうです。

 

 

2例目。この児は日齢4になる児ですが、
こちらは出生直後から腹部膨満と嘔吐が見られ、
浣腸をかけたところ、かなり粘ちょうな胎便が
みられていたました。

 

 

日齢1の段階で一旦絶食とし点滴を開始。
日齢2の時点で活気もよく、腹部膨満もやや軽減、
嘔吐も消失したことから哺乳を再開。
ミルク5mlを一気にのみ、さらに5ml追加で飲んでいました。

 

 

その後も胃残は半分程度あったものの、
嘔吐はなかったのですが、日齢4になったところで
再び嘔吐。今度は胆汁性嘔吐となり、
外科疾患も考慮にいれなければならない状況となり、
高次施設へ搬送となりました。

 

 

消化器疾患は一番困りますね。
外科疾患であった場合、早急な対応が必要になる場合も
ありますから、あまり粘っても患者のためにはなりませんし、
搬送先の高次施設の先生方への迷惑をかけることになります。
(いたずらに状態を悪化させてからの搬送となるため)

 

 

この辺が難しいところです。

 

 

それと搬送をお願いする側になって非常に感じるのは、
お願いしやすい病院とそうでない病院がはっきりしている
ことです。

 

 

あからさまに対応が悪く、受け入れを渋る病院(といより、
そこに勤務しているトップのドクター)があります。

 

 

やはりそうした対応を取られると、こちらもその病院へは
積極的に搬送をお願いしようとは思いません。

 

 

私が今の病院に来てからは、新生児診療に関しては
病院から一任されていますので、以前はよく搬送していた
T病院へは今では滅多に搬送をお願いしなくなりました。

 

 

そのT病院のNICUのトップのドクターの態度があまりにも
横柄だからです。

 

 

私自身もNICUで勤務していたのでわかりますが、
NICU勤務のドクターは皆劣悪な労働環境で、
それこそ休みなく働いています。

 

 

おそらくそのドクターも非常に忙しく、
患者の受け入れはできればしたくない、
というのが個人的な感情なのだとは思いますが、
やはり搬送する側としては、そうした態度を
取られてしまうと、
「それならば別の病院を探そう」と考えてしまいます。

 

 

こうした態度をとったばかりに搬送が減り、
入院患者が減ってしまった、という話はよく聞きますが、
今のところ、そのT病院はベッドの空きがないほどに
忙しいようで、その心配はないでしょう。

 

 

ですが、こうした医療連携の問題は、
別に新生児医療にかかわらずどこの分野でもあるようですね。
非常に難しい問題だと思います。

 

 

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