VPD、子供の予防接種、新生児の病気

在胎34週の早産児・低出生体重児

今日は2011年3月2日。

 

 

今日は朝からピッチに院外からの電話が。
関連病院のドクターからで34週の切迫早産が今日中にも産まれそうな
感じなのだが受けてもらえるか、という問い合わせでした。

 

 

うちの病院は新生児の基準としては、
経膣分娩ならば34週以降を適応としていますので、
受けることにしました。

 

 

34週であっても、帝王切開で出生する児は、
やはり呼吸障害が強く出る可能性が高く、
呼吸器やnasal CPAPの設備のないうちの病院では診きれない
症例が多くなります。

 

 

経膣分娩の赤ちゃんは、産道を通ってくる過程で、
やはりかなりのストレスを経験して生まれてくる分、
(産道を通る過程で胸郭圧迫による肺水の圧出、
ストレスによるステロイドやカテコラミンの分泌増による
肺水の吸収促進)
呼吸障害は軽微な症例が多いですね。

 

 

今日生まれた赤ちゃんも、幸いにして呼吸障害は軽度でした。
鼻翼呼吸がありましたが、器内酸素投与のみで
経過をみれそうです。

 

 

出生体重は1900グラムちょっとで、
週数よりもやや小さめでした。

 

 

この週数の赤ちゃんですと、無呼吸発作のリスクも
あります。この無呼吸発作の管理がマンパワーの足りない
当院では難しいです。

 

 

新生児室にいつもスタッフが常駐しているわけではなく、
そうした時に無呼吸発作を起こされ、
脳虚血でも起こされると・・・

 

 

ということで、このような週数の新生児が生まれた際は、
例外的にスタッフを常駐させるようにしてもらってます。
これにはナース側から「負担が大きい」と結構な反発を
食らいましたが、なんとか協力を得られています。

 

 

35週以下で出生した児については今の時期は、
RSウイルスによる重篤な下気道疾患発症抑制目的の、
シナジス注射の適応ともなりますので、
退院前には説明してシナジス投与をしてから帰すことに
なるでしょう。

 

 

ミルクがうまく消化され流れてくれればよいのですが。
順調に経過していってもらいたいです。

 

 

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