B型肝炎ワクチン接種完了後の採血で見られる軽度肝機能障害

B型肝炎ワクチン接種完了後の採血で見られる軽度肝機能障害

 

 

B型肝炎母子感染予防策は、
2013年10月以降、新たな予防策に
変更になりましたが、従来の予防策では、
生後2か月、3か月、5か月時点でHBワクチンを接種し、
生後6か月で抗体価をチェックする、という流れでした。

 

 

そして、以前から気になっていたのですが、
この生後6か月時の採血において、
軽度の肝機能障害を認めることがあるのです。

 

 

ASTのみの軽度上昇を認めることもあれば、
AST、ALT両方の上昇を認めることもあります。

 

 

これは何を意味しているのか??

 

 

・サイトメガロウイルスやEBウイルスなどの
ウイルス感染による肝機能障害を見ているだけなのか?

 

 

と考えていましたが、
とある文献※を読んでいて、
キラーT細胞によるHBウイルス感染細胞の破壊による
肝機能障害の可能性もゼロではないのかな?

 

 

※B型肝炎ウイルスの母子感染予防において、
まずHBIGにより血中のウイルスを中和する。
中和しきれずに肝細胞に感染したものについては、
キラーT細胞が感染細胞を破壊する。

 

 

とも思いました。

 

 

しかし、これは生後6か月時点での採血ですから、
この時期にこうした肝機能障害を認めるのは、
時間的に説明が難しいのか、とも思います。

 

 

また、HBs抗原のみ陽性(HBe抗原陰性)のリスクの低い群
においては、そもそもこうした機序は考えづらいと思います。
しかし現実的にはこうしたリスクの低い群においても、
肝機能障害は認めますから、キラーT細胞による
HBウイルス感染細胞破壊による肝機能障害というのは、
少し無理があるのかな、と。

 

 

いずれにしも、もう少し調べてみようと思います。
これは非常にマニアックな領域ですが、
案外実は気になっていた、という人も多いと思うのです。

 

 

 

 

 

記事作成日:2014年7月12日

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